甘酒祭1:埼玉県秩父市の猪鼻熊野神社の甘酒祭り

甘酒との由来

猪鼻熊野神社の総本山は熊野三山で、主祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)です。

江戸時代中期(1730年頃)に書かれた「熊野大神縁記」に、『甘酒祭り』の由来が以下のように記されているそうです。

景行天皇(日本書紀に記される12代目天皇)の時代に、ヤマトタケルが『東征』の際に、この地でイノシシを矢で仕留めたが、それは土地を荒らす山賊で、村人は喜び、ヤマトタケルに濁り酒を献上した。
ヤマトタケルは山賊を退治できたのは、神々のおかげであると、この地に熊野神社を祭り、矢を奉納した。
その後、奈良時代(730年頃)に疫病が流行し、濁り酒を甘酒に変えて、疫病流しとして裸で掛け合い、祈願を行ったのがこの甘酒祭りの起源と言われています。

甘酒は祭りの前日に麦と麹で仕込まれ、当日に祈願の後に、悪病除けとして、参拝客にふるまわれ、その後に皆で裸足にふんどし一丁で掛け合います。

ちなみに、この地域では昔から甘酒を『麦あまざけ』と称し、野良仕事を終えた後に、お茶代わりに飲んでいた文化があったそうです。

 

猪鼻熊野神社の甘酒祭りの感想

大きな木桶に入った、ほんのりと酸っぱい香りのする甘酒を祈願の後に、小さい桶に取ってはぶっ掛け、取ってはぶっ掛け、近くの溜池の水も一緒に撒きまくる。

神社の敷地内に入る直前の長い階段は、甘酒と水とおじさんたちの汗と、みんなの厄を混濁し、激しく流れ落ちる。

桶の甘酒がなくなるとみんなで木桶を大玉転がしの様に、持ち上げ、転がし、ワイワイやったのちに終了!

なんとも不思議なお祭りですが、これが実にいい味を出していて素敵でした。

猪鼻甘酒祭りの情報

開催日:7月第4日曜日に開催

最寄り駅:秩父鉄道本線「三峰口駅」から徒歩16分

住所:埼玉県秩父市荒川白久1787

 

秩父市HPのURL:http://www.city.chichibu.lg.jp/4349.html

参考HP(神社人)のURL:http://jinjajin.jp/modules/newdb/detail.php?id=5730

参考文献
・秩父の民俗/幹書房/著・栃原嗣雄(p132-137)


コメントを残す