市販甘酒レビュー54:榮太樓の獺祭酒粕を用いた甘酒『和菓子屋のあま酒』

商品レビュー

榮太樓總本舗の甘酒を飲んだ感想

1818年(文政元年)創業の東京都にある老舗の和菓子屋『榮太樓總本舗』の酒粕甘酒です。

この酒粕は、旭酒造の有名な清酒銘柄『獺祭』の純米大吟醸酒粕が用いられており、榮太樓が開発した商品だそうです。酒粕甘酒なので甘味付けは液糖でされています。液糖は、ブドウ糖果糖液糖かグラニュー糖液糖かは定かではありません。

香りは、酒粕甘酒のアルコール類を含む華やかな感じ。甘さはブドウ糖飴を舐めた時のようなストレートなものです。旨味は薄いため、甘さを突出して感じる気がします。液は完全に漉してあり、米由来の粒はあまり感じません。

酒粕甘酒とはこんな感じなんだと知っていただくにはいい商品だと思います。

あまりほかの甘酒では着目しませんでしたが栄養成分表示のタンパク質量が少ないのは獺祭で用いるお米の加工(精米歩合)のせいです。米粒は表層ほどタンパク質が多く、酒造りでは雑味を抑えるために削ります。獺祭の場合は、お米全体の39~50%を残してそれ以外は糠として排除してしまうため、原材料中にタンパク質が少ない状態になります。原材料からそこで使用しされている物の背景まで考えるのも面白いものです。

酒粕甘酒の入門に是非一度飲んでもらいたい!香りや味のバランスは市販の酒粕を買って甘酒を作る際の目標にすると美味しい酒粕甘酒が造れると思いますので是非試してみてください。

 

評価:5段階評価

総合評価 4.3

香り 4.5 (酒粕の好ましい香りが強い)

甘さ 4.0 (甘さは強いが、自分はもう少し濃くというか癖が欲しい)

旨味 4.0 (全体を考えた時にバランスの良い旨味)

飲み易さ 4.5 (完全に漉してあり、全体の味覚のバランスが良い)

 

商品情報

甘酒メーカー

販売:株式会社榮太樓總本舗PEC

東京都中央区日本橋1‐2‐5

URL:http://www.eitaro.com/

 

酒粕製造:旭酒造株式会社

山口県岩国市周東町獺越(しゅうとうまちおそごえ)2167-4

URL:http://www.asahishuzo.ne.jp/index.php

 

量と価格

770g 税抜 980円(1.27円/g)

 

原材料

液糖、酒粕(米〈国産〉、米麴)

 

栄養成分表示

100g当たり エネルギー 91kcal、たんぱく質 0.6g、脂質 0.1g、炭水化物 20.9g、ナトリウム 1mg


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