黒ぶ~Logその51:マルコメ株式会社が運営するウェブマガジン『発酵美食』に掲載された話

甘酒造りを始めて20年以上の甘酒探求家黒猫クロぶーです。今回はマルコメ株式会社が運営するウェブマガジン『発酵美食-日本の美味しい食文化を語らうwebマガジン-』に甘酒探求家として掲載していただいた話です!

マルコメ株式会社~発酵美食に掲載~

マルコメ株式会社が運営するこのウェブマガジンは『発酵』と『食』を軸に発信されており、発酵食品に関わるその道のプロの方々の話が掲載されています。

発酵に恋をして。私の甘酒生活Vol.2ー甘酒探求家・藤井寛の徹底した甘酒研究の中身がすごい!』として掲載していただきました。

取材では、日々どんな着眼点で甘酒探求をしており、今後どうしたいのか等々、聞かれましたが…話し出すと中々加速し過ぎて止まらないものです笑

最後に、自分にとっての甘酒とは?と聞かれて、出てきた言葉が、『日常』となんとも普通な事を言ってしまいました。

これでも、聞かれた瞬間、ふっと脳はフル回転していたんですよ! 周りの方は少しポカーンとしていた様な気もしましたが…

やはり、23年も甘酒を作り続けていると日常になってしまうんです笑

そして、それこそ、まさに甘酒だけに限らず醸造文化の目指すところではないのでしょうか??

 

昔は、各家庭で味噌や漬物を作り、特別な日には甘酒をなんてことが当たり前のように行われていました。

発酵という技術は、特別なものとして持て囃されている風潮がありますが、元を辿れば、貴重な食べ物を腐らせず長く食べられるように工夫を凝らした食品保存の技術です。

今では冷凍機能のついた冷蔵庫が当たり前のようにある生活ですが、昔はそんなものはなかった訳です。

つまり、今、私たちが当たり前のように使っている冷蔵庫の感覚で、食品を保存する際には発酵させたり、乾かしたり、塩や砂糖に漬け込んだり等々を日々の生活の中でしていた訳です。

 

これを『日常』って言うのではないでしょうか?

 

昔、甘酒は近所の麹屋さんで麹を買ってきて日々当たり前の様に飲み、縁日では子供達が群がる様な甘酒祭りもあったんです。

今ではそんな麹屋さんも姿を潜めつつ、子供はお菓子があるので、甘酒の甘さに魅力を感じない…と言った世の中です。

まぁ、時代の流れなので、昔と違うのは仕方がないですが、今の時代に合った文化の日常化って凄く重要だと思います。

今回の取材では、散々、甘酒に関してウキウキ話した挙句の最後の締めが『甘酒は日常』と口走ってしまった訳にフォーカスしました。

この様な機会を頂きましたマルコメ株式会社と発酵美食というウェブマガジンに感謝をすると共に、今後も甘酒探求に精を出していこうと思います!