Contents
甘酒との所縁
旗岡八幡神社について
旗岡八幡神社は、東京都品川区の東急大井町線と東急池上線に挟まれた旗の台の地に鎮座しています。
主祭神は応神天皇、比売大神、神功皇后の3柱です。
当社の起源は、平安時代後期の1030年(長元3年)に現在の茨城県~千葉県付近で起きた平忠常の乱を治める道中に宿営し、八幡大神を奉斎して戦勝祈願したことが発祥とされています。
その際に高台に陣を敷き、源氏の旗を立て武威を誇った事から、この地は「旗の台」または「旗岡」と呼ばれるようになりました。
その後、鎌倉時代中期(1231~85年)に源氏の荏原左衛門尉義宗公が領主となり、神社の発展に尽力した。江戸時代には徳川家を始めとする武家の崇敬が厚く、毎年2月15日に各地から集まった武士による競射が行われ、試合後に甘酒を飲んでいたことから、甘酒祭として知られていました。
旗岡八幡神社の競射と甘酒祭の起源
祭りの起源は武士による競射行事とその後に甘酒を嗜む習慣から来ている様で、江戸時代には甘酒を飲む祭として存在していた様です。
その後、1930年(昭和5年)の文献には競射と甘酒祭は続けられていた様子が見られ、1966年(昭和41年)頃には戦後から廃止されていた事がわかり、現在は2月17日の祈年祭として氏子崇敬者のみに甘酒を振る舞う様に変わっていった様です。
社務所でお話を伺ったところ、現在でも手造りの甘酒を振舞っているそうです。
甘酒祭の感想
旗岡八幡神社の祈年祭(甘酒祭)の感想
本日は2019年2月17日(日)で、日差しが強くやや暖かい陽気、だいぶ春が近くなってきた気がする。
この神社の甘酒祭は今現在のところ、東京都内唯一のものなので非常に気になっていた祭でした。
祈年祭は、宮中で行われていた五穀豊穣を祈る祭で、収穫感謝祭の新嘗祭(11月)と対になる祭として知られています。
生憎、このお祭りは氏子崇敬会の会員のみの参加で、一般の方は参加できませんでした。
13:30の神事開始の太鼓の音を聞いて、その地を後にしました。
祈年祭(甘酒祭)の情報
開催日:2月17日に開催(13:30から神事スタート)
※崇敬会の会員のみ参加可能
最寄り駅:東急大井町線の荏原町駅から、徒歩3分
住所:東京都品川区旗の台3-6-12
旗岡八幡神社:http://hatagaokahachiman-jinja.jp/