甘酒には大きく分けて米麹を用いた甘酒(以下、米麹甘酒)と酒粕を用いた甘酒(以下、酒粕甘酒)があります。
米麹甘酒~ノンアルコール・自然の甘さが売り~
米麹甘酒はお米を米麹の酵素で糖に分解した飲み物で、造るのに大体5〜6時間掛かります。夜寝る前に仕込めば、朝にはできてしまう為、一夜酒(ひとよざけ)とも呼ばれています。この甘酒は、造る際にアルコールが発生しない為、完全ノンアルコールです。
人それぞれですが、お子さんや甘いのが好きな方は、米麴甘酒がお勧めです。
米麹甘酒は造るのに時間は掛かりますが、造り方を覚えてしまえば、夜寝る前に仕込むと翌朝には美味しい甘酒が出来上がります。こちら『米麹甘酒の作り方』を参考に造ってみてください。
また、米麹甘酒は現在、各メーカーから様々なものが販売されています。甘酒の種類を一覧にしたものを用意いたしましたのでこちらを参考にしてみてください。
米麹甘酒の種類 | アルコールの有無 | 備考 | |
黄麹甘酒 | 黄麹使用の一般的な米麹甘酒 | 無し | 特に無し |
白麹甘酒 | 白麹使用の米麹甘酒 | 無し | クエン酸の酸味あり |
黒麹甘酒 | 黒麹使用の米麹甘酒 | 無し | クエン酸の酸味あり |
乳酸発酵甘酒 | 米麹甘酒を乳酸発酵させた米麹甘酒 | 無し | 乳酸の酸味あり |
酒粕甘酒の種類 | アルコールの有無 | 備考 | |
酒粕甘酒 | 酒粕を溶かして砂糖で甘味を付けた甘酒 | 有り | アルコール系の風味あり |
酒粕甘酒~アルコールを含み・人工の甘さ~
酒粕の甘酒は日本酒の搾粕を湯で溶かし、砂糖を加えて甘くした飲み物です。ただし、全くのノンアルコールではなく微量にアルコールが含まれています。アルコール度数については、市販品はアルコール度数1%未満なので、ソフトドリンク(清涼飲料水)の部類に入ります。しかし、手作りの酒粕甘酒は、作り方によっては1%以上残ってしまう場合があると思いますのでそこは注意してください。アルコールに弱い方は、酒粕ベースの甘酒は避けて、米麴ベース甘酒を飲んだほうがいかもしれません。
また、酒粕で作っていることもあり、少し酒粕饅頭のような臭いもするので、好き嫌いがあると思います。さらに甘さを出す為に砂糖を加えているので、米麹ベースに比べるとカロリーが高いです。
また、酒粕甘酒も美味しい酒粕で作ると感動的な味わいですので、こちら『酒粕甘酒の作り方』を参考に作ってみてください。
まとめ
甘酒には米麹甘酒と酒粕甘酒があり、米麹甘酒はアルコールが入っていなく、酒粕甘酒にはアルコールが入っているという話をしました。この違いをよく理解するには、日本酒の造り方からアルコールの有無を説明した『甘酒のアルコールの有無は日本酒の造り方から理解しよう!』を見ていただくとより理解が深まると思います。また、米麹甘酒は造り方や原材料の選択による種類が沢山ありますので、『米麹甘酒の種類~原材料の配分と種類で分類~』を是非読んでみてください。
今は、スーパーやインターネットを始め、市販で米麴甘酒または酒粕甘酒を購入することが可能です。このサイトでは、甘酒探求家が市販の甘酒を探し出して綴るシリーズ『甘酒探求の旅~市販甘酒レビュー~』で、全国津々浦々のレアな美味しい甘酒を紹介し続けていきますので、是非、参考にしてみてください。
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