市販甘酒レビュー416:伏見稲荷参道商店の米麹甘酒『京名物昔のままのあまざけ』【継承】

伏見稲荷参道商店の濃縮タイプの米麹甘酒『京名物昔のままのあまざけ』

商品レビュー

伏見稲荷参道商店の甘酒を飲んだ感想

創業時期不明の京都府にある甘酒屋『伏見稲荷参道商店』の濃縮タイプの米麹甘酒です。当店は伏見稲荷大社の参道沿いで甘味処『伏見稲荷参道茶屋』を運営しています。

2017年4月頃に廃業した同市内の甘酒屋『マルキ商店(大正14年創業)』の甘酒(※以下、参照)を継承し、復刻させた一品です!糖度は58.0%あります。

市販甘酒レビュー154:マルキ商店の濃縮米麹甘酒『京都名物昔のままのあまざけ』

この甘酒はマルキ商店の甘酒と変わらず、麹甘酒としての美味しさというよりは、調理された甘酒として美味しく、ここだけにしかない味わいの一品です!

香りは仄かな生姜の香りがあり、風味は潮の香りが効いた甘い生姜の香りがします。甘味は非常に強く、塩味と生姜の香りが効いたコクのある甘みで、後味に甘さの余韻を与えますがあっさりとしています。旨味は程よく強く、濃厚なコクを味わいに与えています。酸味はあまりありませんが、塩味と生姜の程よい苦みが味わいに締りと奥深さを与えています。粒々感は、所々に強い弾力のある硬い粒があり、やや口当たりが気になりますが、柔らかい部分はすんなりと溶けて美味しく飲み易いです。

裏書には4倍希釈推奨で書かれていますが、これで程よく飲み易い甘さです。

人によっては、この調整された味が苦手に思うかもしれません。しかし、昔ながらの老舗の味がしっかりと復刻された、ここだけでしか味わうことができないので、是非一度味わいっていただきたい一品です!

京都では、この甘酒は薄めて飲むだけでなく、このまま、酒の肴とする方もいるそうです。

評価:10段階評価

総合評価 10 (味を調整というよりは調理したと表現する方が合っている老舗の味を復刻させた一品で、是非一度は味わっていただきたいです)

香り 10 (香り風味共に生姜の香りと塩味の効いた甘い香りがあります、しつこさはなく程よい塩梅です)

甘味 9 (甘味は非常に強く、塩味と生姜の苦みの効いた濃厚なコクのある甘みで、後味は甘みの余韻がありますがあっさりとしています)

旨味 8 (旨味は程よく強く、濃厚なコクを味わいに与えています)

酸味 2 (酸味はあまりなく、塩味と生姜の苦みが程よく利いており、味わいに締りと奥深さを与えています)

飲み易さ 9 (粒々感はしっかりあり、時折、硬くてバサッとした米粒の質感がありますが、全体的に口解けがよく、美味しく飲み易いです。4倍に薄めて飲むと米粒の質感も気にならなくなり、塩や生姜での味の調整の必要は全くありません)

商品情報

甘酒メーカー

製造:伏見稲荷参道商店

京都府京都市伏見区深草開土町1

URL:http://www.sando-shoten.com/

量と価格

430g 税抜円(円/g)

原材料

米、米糀、砂糖、生姜、塩、保存料(ソルビン酸K)

栄養成分表示

記載無し