黒ぶ~Logその48:NPO法人カビ相談センターの会誌『かびと生活』にエッセイが掲載されました!

NPO法人カビ相談センターの会誌『かびと生活』のエッセイが掲載されました!

甘酒造りを始めて20年以上の甘酒探求家黒猫クロぶーです。今回は、NPO法人カビ相談センターの会誌『かびと生活』の11巻1号(2018)にエッセイが掲載された話です!

本会誌は生活に纏わるカビの特性やその有益性や有害性に関しての情報や研究内容が掲載されています。

今回、僕はカビの有用微生物としての側面から、麹カビを用いた日本古来の飲み物である甘酒の過去から現代までの姿を伝えるべく執筆致しました。

甘酒は、そのルーツであると言われている天甜酒、醴酒、一夜酒と、さらに同じく麹を用いた日本の伝統的な酒類である日本酒(清酒)とは切っても切れない関係です。一般的な飲用目的から、神社における祭事に至るまで、米で造られたこれらの製品はとても重要なものとして日本の歴史・先祖代々の歴史と共に歩んできました。

 

何故、米が重要なのでしょうか?それは日本書記に

『瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が日本に降りたつ際に、天照大御神が稲を授けた』

とあり、つまり、お米(稲)は最高神から人への贈り物であるからなのです。

そして、その貴重なお米を用いて造られた日本酒や甘酒は神事の際に重要な御神饌として用いられてきた歴史があります。

 

そんな甘酒の歴史を現在の持てる力を総動員して書き記してみた本投稿は書き足りないこともあったけれど、読み応えのあるものになっているのではと思います。

と、まじめに締めくくりましたが、執筆時は楽しくて楽しくて仕方なく、資料を読み漁る程に当時の甘酒の姿が見えてきて、今の甘酒の姿と繋がる。そして、今の甘酒ブームが決してただのブームではない…日本人のDNAに刻み込まれた味の記憶の再来なんだ!なんて勝手に思ったことを吐露して話を終えようと思います。