美味しい甘酒できるかな?麹レビュー4:南日味噌醤油の生麹『生手造りこうじ』

南日味噌醤油の生麹『生手造りこうじ』

商品レビュー

南日味噌醤油の麹で甘酒を仕込んだ感想

1889年(明治22年)創業の富山県にある味噌醤油屋『南日味噌醤油』の生麹を用いて早造り(全麹仕込み)の甘酒を造りました。

甘酒の造り方は『水筒だけで出来ちゃう!炊飯器要らずの美味しい米麹甘酒の作り方』に基づき、3回造りました。

南日味噌醤油の生麹『生手造りこうじ』~仕込み前~ 南日味噌醤油の生麹『生手造りこうじ』の麹

この生麹自体の味は、仄かな酸の香気のある麹の栗花香があり、風味は麹の柔らかい仄かな香りがします。噛むと弾力のある食感で、口の中に仄かな甘さが広がり美味しいです。

 

検証結果

南日味噌醤油の生麹『生手造りこうじ』データ3回の試験の平均値は、スタート時の温度が60.4℃、6時間後の終了時の温度が42.6℃(低下速度は3.0℃/時)、糖度は18.9%でした。この試験では、麹由来の固形物量と糖度から消化率を計算しており、消化率は94.8%で非常に高い消化率です!乾燥麹より水分の多い麹である為、麹内の酵素が溶出しやすく、さらに米自体も分解されやすかったのでしょう。米粒の柔らかさは、乾燥麹では味わったことのないほどのもので、綿雪の様です!

 

南日味噌醤油の麹で造った甘酒の味と評価

南日味噌醤油の生麹『生手造りこうじ』~出来上がり~香りは非常に柔らかい麹の栗花香が立ち、風味も仄かな香りなのだが、柔らかさと軽さのある麹の香りがします。甘さは程よく強く、じんわりとしたコクのある柔らかい甘味で、後味は非常にすっきりです。旨味は程よく、さっぱりとした旨味と程よいコクを味わいに与えています。酸味はあまりありませんが、味わいにじんわりとした奥深さを与えています。粒々感はありますが、驚くほど柔らかい口解けで、まるで手の平に乗せた綿雪の様で、非常に美味しく飲み易い。所々に麹の粒感はあるのですが、綿雪の様な口解けのイメージの方が強過ぎて気にならないほどです!

生麹は乾燥麹に比べて水分が約10~12%多く、糖度の数値は20%を超えませんでしたが、消化率が抜群に高く、酵素の働きが強いことが伺えます。この麹であればきっとご満足いただける甘酒が造れると思います!10段階評価で文句なしの10です。

 

商品情報

麹メーカー

製造:南日味噌醤油株式会社

富山県富山市綾田町3-9-8

URL:http://www.nannichi.co.jp/

 

量と価格

400g 税抜円(円/g)

 

原材料

米(富山県産)

 

栄養成分表示

100g当り エネルギー 325kcal、たんぱく質 5.4g、脂質 1.0g、炭水化物 73.5g、食塩相当量 0g