商品レビュー
来間島みきの甘酒を飲んだ感想
創業時期不明の沖縄県宮古市にあるミキ屋『来間島みき』の麦麹で仕込んだ乳酸発酵タイプのミキ(甘酒)です。糖度は21.8%でした。
ミキは奄美諸島以南の沖縄地方(琉球弧)の伝統的な発酵飲料で、名前の由来は神酒(みき)であり、作り方や状態など様々ですが、本サイトでは麹を用いて糖化発酵をしているものを中心に紹介しようと考えています。糖化方法やできた飲料の具合は様々、芋の糖化酵素で糖化しているものまであるが、一様にミキとして紹介して、製法はここに該当する書き方をしていこうと思っている。
当サイトでは以前に沖縄本島の離島である渡名喜島のシマノーシという祭祀にて紹介をしています。
香りはプレーンヨーグルトのような乳酸発酵の香り、風味もヨーグルトに近いものがあります。甘さは少なく、酸味の効いた爽やかな甘さで、後味はすっきりです。旨味はあり、すっきりとしながらも飲みごたえがあります。酸味は強めで、強いながらも嫌な感じは全くなく、味わいに奥深さがあります。粒々はなく、あっさりとしていて飲みやすいです!
このミキは粉末にした米粉を餅にした上で、そこに麦麹を加え、糖化および乳酸発酵をさせて造られたもの。本土で言うところの乳酸発酵甘酒と類似した味わいがあります!酸味が強く、甘味は弱いですが、私はこの味わいは非常に好ましく感じました。人によって好みが大きく分かれると思いますが、まさしくこれこそ発酵の醍醐味と面白さといったところでしょう。
また、渡名喜島のシマノーシで飲んだ麹仕込みの甘い芋ミキとは全く違うことにも驚きを感じ、ミキという澱粉を麹などの酵素で糖化した甘酒に類する飲み物でありながら、地域差が非常に大きいものでありそうです。
琉球弧に古来より伝わるその地域特異の飲み物であり、海外の甘酒に似たものであると考え、新たにミキという項目で、これらの飲み物を紹介していきたいと思っております。
評価:10段階評価
総合評価 8 (発酵飲料としては癖が少なく、好ましくすっきりとした酸味が味わい深い飲み物、ぜひ一度は味わっていただきたいものの、人により好みが大きく分かれるものでしょう)
香り 9 (癖や嫌な感じは全くなく、ヨーグルトに類する乳酸発酵のすっきりとした香りがあります)
甘味 6 (甘さは強くはなく、酸味に引き立てられた爽やかな甘味で、後味は非常にすっきりとしています)
旨味 5 (旨味はありますが、強くはなく、すっきりとした味わいに飲みごたえを与えています)
酸味 6 (酸味は強めで、しかし、癖の少ない酸味で味わいを引き立てています)
飲み易さ 8 (粒々はなく、すっきりと飲みやすいです)
商品情報
甘酒メーカー
製造:来間島みき
沖縄県宮古島市下里1公設市場A-7(宮古島公設市場内)
価格と量
150g 税込円(円/g)
原材料
米(国産)、大麦、麹、レモン果汁
栄養成分表示
100g当り エネルギー 69kcal、たんぱく質 1.5g、脂質 0.1g、炭水化物 15.6g、食塩相当量 0.02g