麹レビュー36:宝来屋本店の生麹『生糀』で甘酒を作った結果

宝来屋本店の生麹『生糀』

商品レビュー

宝来屋本店の麹で甘酒を仕込んだ感想

1906年(明治39年)創業の福島県にある麹屋『宝来屋本店』の生麹を用いて早造り(全麹仕込み)の甘酒を造りました。

甘酒の造り方は『水筒だけで出来ちゃう!炊飯器要らずの美味しい米麹甘酒の作り方』に基づき、3回造りました。

宝来屋本店の生麹『生糀』~仕込み前~宝来屋本店の生麹『生糀』の麹

この生麹自体の味は、香りはどことなくパンに似た香気のある麹の香りがします。噛むとバリバリと崩れる食感で、やはりパンに似たほっこりとした麹の風味があり、仄かな甘さが口に広がります。

検証結果

宝来屋本店の生麹『生糀』のデータ3回の試験の平均値は、スタート時の温度が59.5℃、6時間後の終了時の温度が36.6℃(低下速度は3.8℃/時)、糖度は18.6%でした。この試験では、麹由来の固形物量と糖度から消化率を計算しており、消化率は95.2%と非常に良い結果でした。本試験では、栄養成分表から麹の水分量を逆算し、約22.0%でした。

宝来屋本店の麹で造った甘酒の味と評価

宝来屋本店の生麹『生糀』~出来上がり~香りは仄かな麹の香りがし、風味は極仄かに果実香のある麹の香りがします。甘味は程よく、仄かなコクと果汁の様なじんわり感のある甘みで、後味はすっきりです。旨味は程よく、仄かなコクと旨味を味わいに与えています。酸味はあまりありませんが、有機酸はそこそこあり、味わいに果実味と奥深さを与えています。粒々はしっかりあり、多少口当たりに硬さと重量感を感じますが、口解けは悪くなく、美味しく飲みやすいです。

この麹で甘酒を造ると、程よい甘さの美味しい甘酒が造れると思いますのでお勧めです!10段階評価で8です!

商品情報

麹メーカー

製造:株式会社宝来屋本店

福島県郡山市田村町金谷字川久保54-2

URL:https://www.e-horaiya.com

量と価格

400g 税抜円(円/g)

原材料

米(国産米)

栄養成分表示

100g当り エネルギー 317kcal、たんぱく質 4.5g、脂質 1.0g、炭水化物 72.5g、ナトリウム 1.9mg(食塩相当量)

※日本食品分析センター調べ